こんにちは!
ココ島という秘境中の秘境をご存じですか?
コスタリカという中米の国からさらに船で40時間くらいかけてやっとたどり着ける島なのですが、コアなダイバーの中では憧れのダイビングサイトの1つなんですよ。
特にハンマーヘッドシャークはおそらく「世界で一番ハンマーの見られる海」とも言われています。
そんなココ島のクルーズに参加してきました、私!
2016年のことなのでもう3年くらい経ってしまったんですけど…それでも日本人でココ島クルーズに参加したことある人ってかなーり少数派だと思うので、私の情報も何かの役に立つのでは?と思いまとめてみることにしました。
ココ島クルーズの基本知識や、実際のダイビングの様子などをまとめたので、これからココ島クルーズへの参加を検討している人の参考になれば嬉しいです!
Contents
ココ島(ココアイランド)ってどんなところ?

ココ島はコスタリカ本土から約550km離れたまさに絶海の孤島です。島全体が世界遺産となっていて、多様な生物の生息地として知られています。
無人島なんですが、レンジャー隊が常駐していて自然保護にあたっています。
意外と知られていないのですが、映画「ジュラシックパーク」の舞台となっている島なんですよ。(設定上は舞台ですが、実際の撮影はハワイで行われています)

↑一応ジュラシックパークの中でも「コスタリカの西に120マイル…」と出てきてますね!笑
ちなみにこの距離、コスタリカの港から船で40時間かかります。
コスタリカの首都サンホセまでは日本から直行便ありませんので、アメリカのロサンゼルス辺りを経由していくか、最近はアイロメヒコでメキシコシティ経由でのアクセスなどがあります。
つまり、日本からアクセスしようと思ったら日本→コスタリカ(サンホセ)までトランジット含めて20時間以上かけて、そこから船でさらに40時間かけて行きますので移動だけで丸2〜3日くらいかかるわけです。
移動だけでかなりの体力を奪われますが、まさに秘境中の秘境で、ハンマーヘッドシャークをはじめとする大物遭遇率も高く、ダイバー憧れの海の1つです。
ここでのダイビングはデイトリップで行くことは出来ない(というか片道船で40時間かかるので物理的に無理)ので、「ダイビングクルーズ」に参加する以外にはありません。
船で40時間かかるので、ココ島周りで1週間ほど船に寝泊まりしながらひたすらダイビングをする…というダイビングクルーズがあるので、それに参加しましょう。
【注意】ココ島の海は危険?2017年に人食いザメ事故
私がココ島のダイビングクルーズに参加したのは2016年なのですが、実はその翌年の2017年にココ島クルーズ参加者のダイバーがタイガーシャーク(イタチザメ)に襲われて死亡する事故が発生していますΣ(・□・;)
参考:米女性、ダイビング中にサメに襲われ死亡 中米コスタリカ
私がクルーズに参加した時にはこのような危険性は特に指摘されていませんでした。
映画ジョーズのイメージで「サメ=人を食べる」というイメージが強いですが、実際ダイビングをしているといわゆる人食いザメと言われる種類はほんの一握りですし、好んで人を食べるわけでもないので多くは安全に観察出来ることは知っている人も多いはずです。
私もオーストラリアのオスプレイリーフでのシャークフィーディング(サメの餌付けショー)に超感動したくらいにはサメ好きです。
タイガーシャークは確かにいわゆる「人を食べる可能性のあるサメ」なのですが、もともと人間を好んで食べるわけではないしほとんどのケースで安全にダイビングを終えている人がほとんどです。
ただ、このような事件を先に見ていたら私もココ島クルーズに行くことは少し躊躇していたかもしれません…。
これからココ島クルーズに行こうかと考えている人は、一応このような事件があったことは知っておいた方が良いかとは思います。
ちなみに、この事件の後からココ島の全てのクルーズでナイトダイビングが禁止されてしまったそうで、後述しますがココ島クルーズのナイトダイビングは最高に楽しかったのでとても残念です。
実際のクルーズの様子
とにもかくにも、実際に私が参加した時のクルーズの様子をお伝えしようと思います!
さすがは秘境中の秘境、語彙力なくて申し訳ないですが、ほんとーに楽しかったです!
ダイビングについて
ダイビングはね、勿論すばらしかったです。
特にサメに会いたいなら最高の海じゃないですかね。
特にハンマーヘッドシャークはこれでもかというくらい見られます。

私はあまり近くでハンマーリバー!みたいなのは見られなかったんですけどね…。
ハンマーヘッドシャーク、ガラパゴスシャーク、ホワイトチップシャーク…ととにかくサメはいっぱいいます。

だからこそ、最初に書いたような事故も起こってるんだとは思いますが…。
あとはイルカとかも結構現れてくれるみたいで、私はダイビング中にイルカに出会ったのは初めてだったので、すごーーーく感動しましたよ♡

見てください、この可愛らしいイルカを!!

ギンガメアジの群れに囲まれていました(*´艸`)
あとは何よりもナイトダイビングが超圧感です!

サメ(ホワイトチップシャーク)の捕食シーンが見られるのです。

ところが…最初にも少し書きましたが、ココ島ダイビングクルーズでタイガーシャークに襲われて亡くなった方の事件があって以来、ココ島ではナイトダイビングが全面禁止になってしまったそうです…。
事故の後に私はクルーズに参加していないので、例えば1回くらい出来たりするのか?とか詳しいことは分かりませんが、この大興奮のナイトダイビングが出来ないなんて、とても残念だなぁと思います…(´・ω・`)
船の食事について
クルーズの食事は基本バイキング形式が多かったですが、どれも美味しかったですよ。
最終日にはデッキでバーベキューしたりもしましたよ!

あと「寿司パーティー?」なるものも!笑

日本人からすると、「寿司…???」って感じですけど、日本人ゲストは私一人だけだったのでみんな「Sushi〜〜!!」って喜んでましたよ。
これまで色んなダイビングクルーズに参加してきたけど、食事は多分中の上くらいだったかなぁという印象です。
船の設備について
船はよくあるダイビングクルーズ船という感じでした。
ダイビングクルーズに参加されたことのある方は分かると思うのですが、「豪華客船」とはほど遠く、狭ーい部屋に2段ベッドが並べられて、最低限の洗面台があるだけの部屋です。

私は幸い人数の関係で二人部屋を一人で使わせて貰えていたので、上のベッドに荷物を置いて…と比較的快適に使えたと思います。
あとは一応各部屋にトイレ・シャワーがついているのですが…
なんていうか、トイレの中におまけのようについているシャワーで毎日シャワーを浴びることになります。

ちょっとシャワーが写ってないですが、このトイレの中にシャワーが一緒に備え付けられています。
クルーズ船によってはシャワーは共有だったりもしますが、個人的には共有の方が設備がしっかりしていて良いなぁという印象です。
あと、私が泊まっていたのは2人部屋の中では多分一番安い部屋の中の1つだったと思うので、追加料金で良い部屋に泊まれればもうちょっと綺麗な感じになるのかもしれませんね。
みんなダイビング以外の時間は共有スペースのダイニングで雑談したり、写真を見せ合ったり、あるいはデッキでお昼寝したり…とワイワイ楽しくやっています。
ココ島クルーズへ参加するための基礎知識
さて、ここからは実際にココ島クルーズを検討している方向けに、気になりそうなココ島クルーズ基礎知識をまとめておきます。
必要日数は14日
ココ島は先述の通り日本からコスタリカのサンホセへ渡り、更に船で40時間かかる島なので、片道丸2日以上かかります。
実際に現地でダイビングが出来るのは1週間ほどですが、帰りも同じように時間がかかるので、日本から往復で考えるとトータルで2週間ほどの日程が必要になってきます。
飛行機の時間によっては前後にサンホセで宿泊する必要も出てくるので、私の場合はトータル15日間のツアーに参加しました。
予約はツアー利用がおすすめ
私はWorld Explorerというダイビングツアーを専門に扱うツアー会社を通して予約しました。
ダイビングクルーズの場合は宿泊場所が「クルーズ船」と決まっているので、個人手配でもあまりホテル代など節約することは出来ないですし、ツアーで予約する方が圧倒的に楽なのが大きな理由です。
ただツアーで予約しても、サンホセ到着から宿泊ホテルまでの送迎をしてくれないので、ここの移動は自分で行う必要があるのですが…。
また、クルーズ船もいくつかの種類があり、私は全てのクルーズのことを知っているわけではないのですが、「ブリーフィングが全部スペイン語で英語が通じない」とか「コスタリカの現地の子供が多く参加していて低いスキルのダイバーと一緒にダイビングさせられる」などの酷評も見かけます。
World Explorerのサイトから予約出来るクルーズは「オケアノスアグレッサー号」というクルーズ船のみで私が参加したのもこの船ですが、ブリーフィングは英語でしたし、ガイドやクルーも英語が通じます。

部屋のシャワーがショボかった(クルーズあるあるだけど)こと以外は特に船で大きく困ることもなかったので、無難に楽しめるのではないかと思います。
また、もし日程的に合えば、「クラブアズール」という日本人向けクルーズ会社が定期的にココ島チャータークルーズやスタッフ同行のツアーを開催しています。
値段もWorld Explorerの個人ツアーに比べてそこまで高いわけではないですし、サンホセ空港⇒ホテルまでの送迎も含まれていますので、日程が合えばこちらが良いかもしれません。
特に日本語サポートのガイドも同行するので日本人の参加者も多く、英語力に自信のない人はこのチャータークルーズやスタッフ同行ツアーを狙いましょう。
ベストシーズンは5〜10月
ココ島のベストシーズンは魚影の濃くなる雨季の5〜10月と言われています。
ただ、ベストシーズンじゃないといっても天候が悪くなるわけではないですし(むしろ乾季)、ハンマーヘッドシャークやガラパゴスシャーク、マンタなどの大物は年中通して見られるので、そこまでベストシーズンにこだわらなくても良いと思います。
むしろ1〜3月は予約も取りやすかったりするので狙い目と言えば狙い目です。
予約はいつまでに必要?
ベストシーズンの夏場は予約が埋まってしまうのも早く、半年くらい前には予約をしておく必要があるようです。
ただ、私が参加したのは1月だったのですが、前年11月くらいの時点で急遽休みが決まったのでそこからクルーズの空きを探しました。
1〜3月のクルーズであれば前年11月の時点でいくつか選択肢があったので、オフシーズンであれば比較的直前でも予約が出来そうです。
必要な予算:70万〜100万くらい、実際に私が支払った料金
はっきり言ってココ島のクルーズツアーは高いです。
予算は料金設定の安い時でも70万くらいは必要です。
ガラパゴスのダイビングクルーズツアーよりは安いかなぁといった感じです。
クルーズ中の部屋は4名1室指定(男女別相部屋)が基本プランですが、これを2名1室とかにするともう少し料金が上がります。
参考までに、私が実際にクルーズ参加したときにかかったお金を載せときます。
事前に必要なお金
- ツアー基本代金(航空券、クルーズ代、クルーズ中の食事代、ダイビング代etc) 66万円
- 燃油サーチャージ 21000円
- 空港税(日本+現地) 9670円
- 下船後ホテルの一人部屋追加代金 9000円
- 到着後のホテル延泊代金 18000円
- DAN JAPAN加入代金 13000円(入会金+年会費)
現地で必要になったお金
- 国立公園入海料 $490(10日間クルーズの場合)
- 緊急時搬送費用 $30
- サンホセ空港税 $29
- ナイトロックス代 $150
- クルーズ中チップ $400くらい
- ガイドが撮影してくれた写真・ムービー購入 $200くらい(忘れた)
- 空港-ホテル間のタクシー代 $30〜$35(片道)
- 前後泊の間の食事代
「到着後のホテル延泊代金」は、私の場合デルタ航空でロサンゼルス経由で朝の8:15にサンホセに到着し、そのままクルーズ船に乗船するプランでした。
ただ、この日程だとサンホセ到着からクルーズ船乗船までの時間が結構ギリギリで、アグレッサー号では飛行機遅延などのリスクを考慮して前泊を薦めているとのことでした。
万が一フライト遅延などが起こった場合クルーズは私の到着を待ってはくれず、置いて行かれてしまいます。そして自身でチャーターボートなどを手配(勿論自腹)して追いかけることになる…と言われ、前日泊をつけることにしましたので少し追加料金がかかりました。
ちなみに前後の宿泊はサンホセのHOLIDAY INNでしたが、部屋は綺麗で快適でした。

また、ダイビング中にガイドさんがビデオや写真の撮影をしてくれるのですが、それが最後有料で販売されます。
値段は忘れてしまったのですが、両方購入して$200くらいだった気がしますが、めっちゃ曖昧なのであまり信用しないでください(^_^;
勿論これは強制ではないですし、私は自分のカメラでも写真を撮っていたのですが、もう一生ココ島に来れることはないかなぁと思ったので折角だしと思って購入しました。
コスタリカの通貨はなくてもOK
お金についてですが、コスタリカの通貨は「コスタリカコロン(C)」ですが、クルーズ船内は米ドルで支払いをします。
前後にサンホセに宿泊する際には、スーパーやレストラン、タクシーなどではコロンでの料金が表記されていますが、聞けば米ドルで支払いさせてもらえるところが多いです。
なので私はコスタリカコロンには一切両替せずに行き、全て米ドルで過ごしました。
といってもタクシー代と、ホテル近くのスーパーで食事を買った時くらいしかお金使ってないんですけど…。逆にそのくらいならコロンがなくても米ドルでなんとかなります。
多少ぼったくられたレートだったかもしれませんが、少ない支出のためにコロンに両替することを思えばまぁ良いかなぁという感じでした。
あ、でもコスタリカコロンとても可愛いんですよ!

気になる人や多少余ったら記念に持って帰れば良いかなぁ〜というくらいの人は1〜2万円程度だけ両替していくといいかもしれません。
コスタリカの治安について
コスタリカは中南米の中では比較的治安の良い国です。
中南米の近隣国の中には、強盗殺人が多発しており昼間だろうと女性一人が街を歩くには危険な国も沢山あります。
昼間であればいかにもアジア人で無防備そうな私もホテル周辺を女一人でスーパーに出掛けたり…と歩くことくらいは出来ました。
空港からのタクシーも問題なく使えましたが、私は白タクは避けて公認タクシーを選んで利用するようにはしました。
公認タクシーは赤い車体でドア部分に黄色い三角形マークがあるのですぐに分かると思います。
折角なので少しくらい町歩きをすれば良かったのかもしれませんが、私は石橋は100回くらい叩いて渡るので、女一人旅が好きだけど治安の悪い場所には近づきたくないし、知らない人にもついていきません。
コスタリカの中でもサンホセの中心部は昼間でも強盗など多発する地域があると聞いていたので、前後泊ではほとんどホテルに引きこもってゲームして過ごすことになってしまいました…笑
ダイビングレベル等に関する参加条件
ココ島ダイビングクルーズは参加のための条件が色々と細かく設定されています。
- ダイビング経験本数50本以上
- ブランクが1年未満
- 60歳以下
- DAN JAPAN加入必須
- ナイトロックス保有者(強制ではないがあった方が良い、現地で甲州も可)
という条件がありますが、①〜③については該当しない項目がある場合も結構なんとなくなるらしいので、とりあえずツアー会社に問い合わせてみてOKです。
DAN JAPANはダイバーのための保険みたいなもので、これはクルーズ参加するための必須条件なので事前に加入して、加入番号をクルーズに伝える必要があります。
もともと加入している人は問題ないと思いますが、これから加入する場合には入会金5000円+年会費8000円が必要になります。
英語は話せないと駄目?
モルディブ、シミラン、ラパス、コモド諸島、など今まで私が行ったダイビングクルーズは「日本人向けクルーズ」として、ゲストがほぼ全員日本人、ガイドも全て日本語というクルーズがいくつかあります。
ただ、ココ島にはこのようなクルーズはないので、他国の方と一緒にダイビングをすることになり、ブリーフィングも全て英語でした。(船によってはスペイン語という船もあるらしい…)

私が参加した時には日本人のゲストは私一人でしたし、英語が話せた方がクルーズの方とも交流出来るし断然楽しいと思います。
語学に自信がない場合は、クラブアズールという日本人向けダイビングツアー会社が定期的にココ島クルーズの日本人ガイド同行ツアーを開催していて、日程が限られていて競争率も高いようですがこれに参加すれば日本人の参加者も多く、ガイドもすべて日本語で聞くことが出来ると思います。
前後でコスタリカ観光をすることは?
飛行機の時間にもよるとは思いますが、前後泊の1泊ずつだと、観光は難しいかもしれません。
コスタリカの観光はネイチャーツアー系が多いです。

というのもコスタリカは生態系の豊富さが魅力の国で、全世界の生物のうち、5%の種類がコスタリカで見られるんだとか。
というわけで「ヘラクレスオオカブト」とか、図鑑でしか見たことがないような虫などを直に見られる、ネイチャーツアーが人気の観光ツアーのようです。

私はというとですね、虫、嫌いなんですよ。
なのでコスタリカの観光についてはちょっと調べたりもしたんですが、「珍しい虫が見られるツアー」に1mmも心を惹かれず、結局クルーズの前後はホテルに引きこもってずっとゲームしてましたw
また火山ツアーなどもありこっちは少し心惹かれたのですが、朝の出発が6:00頃ととても早く、前後泊のみだとこれに参加するのは難しかったんですよね。
もし日程的に許すのであれば、VELTRAというサイトにはコスタリカの現地で参加出来るオプショナルツアーが色々あるので探してみてください。

まとめ – ココ島ダイビングクルーズについて
ココ島のダイビングクルーズについて、私が参加した時の経験からまとめてみました。
アクセスするだけでものすごーく大変ですし、値段もめっちゃ高いし、日程的にも14日以上必要で普通に会社勤めをしているとなかなか行ける機会はないですよね…。
サメの事故があって少し警戒は強まっていますが、私はやっぱり行って良かったなぁと思っているダイビングサイトの1つなので、金銭的&日程的に許すのであれば是非一度チャレンジしてもらいたい海の1つです^^
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